【公認会計士試験合格者が語る】忘却曲線を意識した具体的な勉強方法について

 公認会計士試験は試験範囲が非常に広い試験である。会計士の基本とも言える会計学だけでも大変なボリュームであるのに、企業法など周辺分野も盛りだくさんだ。

 試験範囲が広く膨大であるために、試験に合格するにはその内容を大量に暗記する必要がある。多くの受験生はこのように悩むだろう。

  • 暗記が必要と言われても量が多すぎて一生かかっても覚えきれない。。。
  • 新しいことを暗記する間に昔暗記したことを忘れてしまう。。。

ゆえに、「どうすれば効率よく効果的に暗記できるか?」と考える。

 

 かく言う私もその一人であった。そして、たどり着いたのが「忘却曲線を意識した勉強法」である。おそらくこの勉強法自体は一般的によく知られている勉強法だと思う。私が受験生時代の頃、ネットで検索すればその手の記事はすぐヒットしたし、今も検索すればすぐ出てくるだろう。

 なので「忘却曲線」自体はここでは紹介しない。では、何を紹介するのかというと、忘却曲線の考え方を使って実際にどのように勉強したのか?についてである。忘却曲線の考え方自体はすばらしいものだと思うけれど、実際にそれを使ってどうやって勉強すれば試験に合格できるのかが、受験生の皆さんが知りたいことだと思うので、過去に合格した私の勉強法について紹介したいと思う。

 

 

はじめに---私の自己紹介

 勉強法の紹介の前に、私の勉強法が参考に値するものであることを少しでも信用していただくため、私自身の受験歴を紹介させていただきたい。興味がないという方はもちろん読み飛ばしていただいて構いません。

 

 私が公認会計士試験に合格したのは2012年である。合格するまでにはトータルで2年半かかった。この2年半について詳しく言うと、まず勉強をスタートしてから2年で2度短答式試験を受験する機会があったが、いずれも不合格であった。2回目の短答式試験に不合格となった時点で大学4年生であったこと、周りの友達が内定を得て卒業後の進路を確定させていく中、自分だけが取り残されている不安があったことから、一度勉強を辞め就職活動を行った。

 しかし、中途半端な就職活動ではうまくいくはずもなく、内定を得ることはできなかった。悩んだ末、会計士試験に再チャレンジすることを決意し、勉強を再開し、その後、半年の間に短答式試験、論文式試験のいずれも合格した。

 普通の人であれば継続的に勉強をしていく中で試験に合格すると思うが、全く勉強することがない期間を挟んで合格した点、私は少し特殊であると思う。また、勉強再スタート時から短答式試験まで3ヶ月、短答式試験後から論文式試験までも3ヶ月と勉強期間が非常にタイトな中で合格できたわけである。(なお、合格順位は100番以内と上位といっていい順位であった。)

 

 このような状況で合格できたのはまさに「忘却曲線を意識した勉強法」を実践していたからだ。つまり、私の勉強法で勉強内容を効率よく効果的に暗記できていたことが勝因だったということである。

 少しぐらい話を聞いてもいいかなと思っていただけたなら幸いである。

 

忘却曲線を意識した具体的な勉強方法とは?

 用意するものはスケジュール帳だけである。要は、科目ごとの復習のスケジュールをスケジュール帳にメモ書きし、そのスケジュール通りに復習していくということだ。

 

 私の復習のサイクルは、①授業を受けた当日、②①の翌日、③②から1週間後、④③から2週間後、⑤④から3週間後、⑥⑤から4週間後としていたため、授業を受けた当日に①~⑥を基に復習する日をスケジュール帳に記入した。(5/1 ①財務1、5/2 ②財務1、5/9 ③財務1、といった具合だ)

 1回の復習のボリュームは授業で勉強した範囲と同じ範囲とした。専門学校のテキストは1回の授業に応じてページが割り振られている(第1回であればP.1~P.50など)と思うので、それを1つの復習の単位として利用したということだ。テキストを読み込むだけでなく、財務会計や管理会計であれば問題集も併せて解くようにした。

 

 あとはこのスケジュールを守って復習をこなしていくだけである。授業が進むにつれ、勉強のボリュームは増えるし、内容も難しいものが増えていくが、それでも1回もサボらずに復習をこなすことが大事である。ちなみに私はこのスケジュールを一度たりとも破ったことはなかった。日々の積み重ねが大きな成果を生んでくれたのだと実感している。

 

まとめ

 以上、公認会計士試験の私の勉強法を紹介した。まとめると、以下2点を守って復習したということである。

  • 復習は、①授業当日、②①の翌日、③②から1週間後、④③から2週間後、⑤④から3週間後、⑥⑤から4週間後のサイクルで行う
  • スケジュール帳に復習日を記入し、そのスケジュールを欠かさずこなす

 

 勉強は必ず報われる。合格という成果をつかむのももちろんそうだが、合格後、公認会計士として働く時に大いに役立ってくれる。

 監査という仕事は企業の財務諸表をチェックする仕事であり、財務諸表をチェックするということは財務諸表を形成する個々の会計処理が適切かどうかをチェックするということである。

 会計処理をチェックしようと思えば、チェックする会計処理が正しいのか、間違っているのかを判断できるようにするために、正しい会計処理とはどういうものか、を勉強する必要がある。だからこそ、我々は受験勉強を通じて正しい会計処理を勉強しているわけである。

 つまり、受験勉強で学んだ正しい会計処理は、そのまま公認会計士としての仕事の判断基準に直結する。したがって、受験時代に真摯に取り組んだ勉強は必ず将来の仕事において役立つということだ。勉強することは時につらいことであるかもしれないが、それは将来必ず自分のためになる。私自身の経験としてそれは正しいと確信している。

 

 最後に、この勉強法が公認会計士を目指す方にとって少しでもお役に立てれば幸いである。